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市販パンでサスティナブルな食生活を!保存方法と賞味期限の秘密

公開日: 更新日:2024.04.15
市販のパン

市販のパンには、日々の食卓を彩る多彩な魅力が詰まっています。
噛み締めるほどに味わいが深まるハード系パン、手軽で楽しい菓子パンと総菜パン、そして飽きることなく毎日を支えるシンプルな食パン。

実は、市販のパンは、サスティナブルな食生活を実現するための鍵を握っているんです!

パンの種類別保存方法や、賞味期限に影響する成分を知ることで、パンをもっと美味しく、もっと大切に楽しむことができます。

捨てパンゼロで環境にも貢献する方法を一緒に探求しましょう。


市販のパンの魅力を探る!

ハード系パン

噛み締めるほどに広がる味わい:ハード系パン

ハード系パンは、外側がパリッとしていて内部は密度が高く食べ応えがあるのが特徴です。このタイプのパンは、長い発酵時間と高温での焼成が特徴で、それにより独特の風味とサクサクしたクラストが生まれます。

代表的なハード系パンには、フランスパンやカンパーニュなどがあり、これらはそのままでも美味しく食べられるだけでなく、サンドイッチの材料としても優れています。

ハード系パンの魅力は、そのシンプルさにありながら、製造過程での細かな技術によって多様な風味や食感が生み出される点にあります。また、健康的な食生活を心掛ける人々にとって、全粒粉を使用したハード系パンは、高い栄養価と共に食物繊維も豊富に含まれているため、朝食や軽食に最適です。


手軽で楽しい美味しさ:菓子パンと総菜パン

市販の菓子パンと総菜パンは、その多様性と手軽さで多くの人に愛されています。

菓子パンは、甘いフィリングやトッピングが特徴で、チョコレート、カスタードクリーム、あんこ、果物など様々な味わいが楽しめます。
これらは朝食やおやつ時に気軽に楽しむことができ、子供から大人まで幅広い層に人気があります。

一方、総菜パンは、ハム、チーズ、カレー、野菜など、食事としての満足感を与える具材が使われています
これらはランチや手軽な夕食として適しており、忙しい日々の中で栄養バランスを考えた食事を提供します。

菓子パンと総菜パンは、通常、柔らかい生地を使用し、消費者に直ぐに食べられるように加工、パッケージングされています。
このため、ハード系パンに比べて賞味期限は短めですが、近年は保存料を含まない自然な味わいを求める消費者のニーズに応える製品も増えています。

また、健康志向の高まりを受けて、全粒粉を使ったり、砂糖の量を控えたりするなど、より健康的な選択肢も増えてきています。


飽きのこない毎日のお供:食パンなどのシンプルなパン

市販の食パンなどのシンプルなパンは、多様な食べ方が楽しめる日常の食材です。主に小麦粉、水、塩、イーストから作られ、ふんわりとした食感とやさしい味わいが特徴です。

高温で焼き上げることにより、外は少しカリッとして中はもっちりとした構造を持ちます。サンドイッチの材料から、トースト、フレンチトーストとして朝食や軽食に最適で、万能性が食パンの大きな魅力です。


市販のパン:種類別保存方法

菓子パン

パンの保存には、常温冷蔵冷凍の3つの方法がありますが、適切な保存方法はパンの種類によって異なります。

また、パンの保存は、湿度や温度に大きく左右されます。特に湿度が高いとカビが生えやすくなるため、適切な保存方法を選ぶことが重要です。
パンの保存はパンの種類や気候、個人の好みに合わせて調整しましょう。適切な方法で保存することで、いつでも美味しいパンを楽しむことができます。


ハード系パン

ハード系パンは低水分量のため、微生物の繁殖が遅く、自然に保存が利く性質を持っています。適切に保存することで、賞味期限を超えても安全に食べられる期間を延ばすことが可能です。

【布で包む】
ハード系パンは、布で包むことで余分な水分を吸収し、最適な湿度を保つことができます。布は、清潔なコットンやリネンなど、通気性の良い素材を選びましょう。
新聞紙などを使用しても良いですが、インクがパンに移ってしまう可能性があるため、注意が必要です。

【通気性の良い場所に保管する】
ハード系パンは、密閉容器に入れるとカビが生えやすくなるため、通気性の良い場所に保管する必要があります。
パン籠や、風通しの良い棚などがおすすめです。
直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所に保管しましょう。

【長期間保存する場合は冷凍する】
ハード系パンは、冷凍保存することでさらに長期間保存することができます。
1枚ずつラップで包み、密閉容器または冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。
自然解凍またはトースターで温めると美味しくいただけます。

【ポイント】
ハード系パンは、カットせずにそのまま保存するのがおすすめです。カットしてしまうと、断面から水分が蒸発し、乾燥しやすくなってしまいます。
パンが硬くなってしまった場合は、オーブンで数分間温めることで、外側はカリッと中はふんわりとした食感を取り戻すことができます。
保存期間の目安は、常温で2〜3日、冷凍で1ヶ月程度です。


総菜パン

総菜パンは、チーズ、ソーセージ、野菜などさまざまな具材を含んでおり、これらの材料によっては比較的早く劣化する可能性があります。総菜パンは、挟まれた具材によって保存方法が大きく左右されます。

【常温保存】
コロッケパンや焼きそばパンなど、水分の少ない総菜パンで、当日食べる場合は、常温保存でも問題ありません。
元の包装のまま、または密閉容器やプラスチック袋に入れ、直射日光を避けて涼しい場所に置きましょう。

【冷蔵保存】
生野菜やマヨネーズなどを使った惣菜パン、ハムやチーズなどの動物性たんぱく質を含む総菜パンは、細菌の増殖を抑えるために冷蔵保存が必要です。密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。
保存期間は、2~3日程度です。
冷蔵庫から取り出した総菜パンは、室温に戻すか、トースターやオーブンで軽く温めることで、より美味しくいただけます。温めることで、パンが柔らかくなり、具材の風味が引き立ちます。

【冷凍保存】
長期間保存したい場合は、冷凍保存がおすすめです。
ひとつずつラップで包み、密閉容器または冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
保存期間は、2週間~1ヶ月程度です。

【解凍・温め方】
冷蔵保存した惣菜パンは、自然解凍または電子レンジで解凍します。
冷凍保存した惣菜パンは、自然解凍または冷蔵庫で解凍してから、電子レンジで温めてください。少し温めた後、トースターで直接加熱すると、中はしっとり、外はカリっとした食感が楽しめます。

【ポイント】
惣菜パンは、水分が多いので、乾燥しやすいです。密閉容器に入れて保存することで、乾燥を防ぐことができます。
冷蔵保存すると、パンが固くなるので、食べる前に常温に戻しておきましょう。
冷凍保存すると、パンの風味が落ちるため、早めの消費がおすすめです。
惣菜パンは、具材によって保存方法が異なるので、注意してください。


菓子パン

菓子パンは、その甘さやフィリング(クリーム、ジャム、カスタード、チョコレートなど)によって多くの人に愛されていますが、これらの成分は保存方法を選ぶ際に注意が必要です

【常温保存】
生のフィリングを含まない菓子パンは、常温で保存できます。直射日光や湿気を避け、涼しい場所に保管してください。
パンが密閉された包装に入っている場合、そのまま保存しても大丈夫です。
開封後は、パンを乾燥から守るために密閉容器やプラスチックバッグに入れてください。>

【冷蔵保存】
生クリームやフルーツなど生のフィリングを含む菓子パンは、フィリングが腐敗しやすいため、冷蔵保存しましょう。
密閉容器に入れるか、プラスチックラップでしっかりと包んでから冷蔵庫に入れてください。これにより、乾燥を防ぎ、他の食品の臭いが移るのを防ぎます。
保存期間は、2~3日程度です。
冷蔵庫から取り出した菓子パンは、室温に戻すか、電子レンジで軽く温めることで、より美味しくいただけます。>

【冷凍保存】
長期間保存したい場合は、菓子パンも冷凍することができます。
個別にラップで包んでから冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。
保存期間は、2週間~1ヶ月程度です。
食べる前に、冷蔵庫でゆっくり解凍するか、室温で自然解凍してください。急いでいる場合は、電子レンジで温めたり、トースター、オーブンを使って直接加熱することもできます。

【ポイント】
菓子パンは、水分が多いので、乾燥しやすいです。密閉容器に入れて保存することで、乾燥を防ぐことができます。
冷蔵保存すると、パンが固くなるので、食べる前に常温に戻しておきましょう。
冷凍保存すると、パンの風味が落ちるため、早めの消費がおすすめです。
菓子パンは、種類によって保存方法が異なるので、注意が必要です。


食パン

食パンはそのシンプルさと柔軟性から、多くの家庭でよく購入されるパンです。適切な保存方法によって、購入後の鮮度をできるだけ長く保つことができます。

【常温保存】
食パンは、購入後数日間(通常は3〜5日程度)は常温で保存することが可能です。この期間内であれば、風味や食感を比較的良好な状態で保つことができます。
パンが乾燥するのを防ぐために、元の袋に入れたまま密封するか、パン専用の保存容器を使用し、直射日光や湿気を避ける場所に保管してください。
夏場は特に早く乾燥するため、冷蔵庫での保存がおすすめです。

【冷蔵保存】
冷蔵保存は、食パンを少し長く(約1週間程度)保つ方法ですが、パンが乾燥しやすくなり、質感が硬くなる可能性があるため、あまりお勧めできません。
どうしても冷蔵庫で保存したい場合は、パンを乾燥から守るために、密閉容器に入れるか、密封できるプラスチックバッグに入れて、野菜室で保存してください。
冷蔵保存したパンは、トーストするとおいしくいただけます。

【冷凍保存】
食パンは冷凍することで、1か月以上品質を保つことができます。
スライスした食パンを一枚ずつラップで包み、それから密封できる冷凍用のバッグに入れて冷凍庫に保管します。この方法なら、必要な分だけ取り出して食べることができます。
冷凍庫から出した食パンは、 室温で自然に解凍させます。特に急いでいない場合に適しています。
冷凍した食パンは、トースターで直接加熱することができ、これにより外はカリッとして中はふんわりとした食感になります。
また、自然解凍または電子レンジで解凍してからトーストすると、厚めのスライスでもしっかり加熱されて、おいしくいただけます。

【ポイント】
冷凍保存したパンは、解凍後に再冷凍しないようにしてください。これは品質を損なう原因となります。
食パンは湿気を吸収しやすいため、保存する際は乾燥を避けることが重要です。


パンを美味しく楽しむために

楽しんで食べる

賞味期限に影響する成分を知る!

パンの賞味期限に最も影響を与えるのは、水分と脂質の含有量です。水分が多いほど、細菌やカビの繁殖が促され、賞味期限が短くなります
特に、クリームやカスタードを使用した菓子パンや、マヨネーズや肉類を含む総菜パンは、高い水分量と脂質によって保存期間が短くなりがちです。
これらの成分は、パンを美味しくする一方で、適切な保存方法を要求します。

パンの種類に応じて冷蔵や冷凍など、適切な保存法を選び、なるべく早めに食べましょう。


賞味期限が切れたパンを食べるには

賞味期限が過ぎたパンは必ず見た目と匂いでカビや異常がないかを確認してください。既にカビている場合は健康上のリスクがあるため、食べずに廃棄してください。


賞味期限切れパンの焼き直し

賞味期限切れパンの焼き直しは、少し硬くなったパンを美味しく再生させる簡単な方法です。

パンの外側を軽く水で湿らせ、オーブンやトースターで数分間加熱することで、パンがもとの柔らかさと香ばしさを取り戻します

この方法は、特にハード系のパンに適しており、焼き直しによってパンの外側はカリッとし、内側はふんわりとした食感になります。


堅くなったパンを変身!

賞味期限が過ぎたパンを安全に消費する一つの方法は、パンを加熱して食べることです。加熱することで、微生物を減らし、食感を改善できます。

クルトン:パンをサイコロ状に切り、オリーブオイルとハーブで和えてオーブンで焼く。サラダのトッピングやスープの添え物に最適です。

フレンチトーストやブレッドプディングのベース:少し硬くなったパンが理想的。パンの食感を活かしつつ、風味豊かな新たな料理を楽しむための素晴らしい手段です

スープやシチューに入れて煮込む:パンがスープやシチューの水分を吸収し、とろみと食べ応えをプラスしてくれます。また、パンの風味がスープやシチューに溶け込み、味わい深くなります。


捨てパンゼロで美味しくたべて、SDGsにつなげよう!

フレンチトースト

市販のパンを捨てずに美味しく食べることは、食品廃棄を減らし、SDGs達成に貢献する素晴らしい方法です。そしてこの方法は、誰でもできるのです。

【計画的に購入する】
必要な量だけを購入することが大切です。家族構成や食パンの消費ペースを把握し、買いだめは避けましょう。

【賞味期限を確認する】
パンを購入する際は、消費期限を確認する習慣をつけましょう。

【保存方法を工夫する
パンの種類によって、適切な保存方法が異なります。
ハード系パン・食パン:常温保存、冷凍保存
惣菜パン:冷蔵保存
菓子パン:常温保存、冷蔵保存
それぞれのパンに合った方法で保存することで、美味しく長持ちさせることができます。

【アレンジレシピを活用する】
余ったパンは、アレンジレシピで美味しく食べることができます。
食パン:フレンチトースト、サンドイッチ、ラスク
菓子パン:フレンチトースト、アイスクリームサンド
惣菜パン:ピザトースト、グラタン
パンの種類や好みに合わせて、さまざまなレシピを試してみましょう。

【フードシェアを活用する】
どうしても食べきれない場合は、フードシェアサービスを利用するのも一つの方法です。まだ食べられる食品を、必要な人に無料で提供することができます。


これらの小さな一歩が、大きな変化を生み出し、地球に優しい選択となります。パンを無駄にせず、工夫して楽しむことで、私たちはSDGsへの貢献を実感できるでしょう。



市販のパンを通じて、日々の食生活に小さな変化を加えることで、私たちは環境への影響を減らし、より持続可能な世界に貢献できます

パン一つひとつに新たな価値を見出し、無駄なく楽しむことが、私たちの未来を豊かにする第一歩です。

パンと共に、サスティナブルな未来を築いていきましょう!






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この記事を書いた人

村上

サステナブルライターとして、SDGsや生活の知恵を発信しています。育児をしながら、子どもと一緒に地球に優しい生活を目指し中。趣味は料理と美術館巡り。

監修者

文 美月

株式会社ロスゼロ 代表取締役
大学卒業後、金融機関・結婚・出産を経て2001年起業。ヘアアクセサリーECで約450万点を販売したのち、リユースにも注力。途上国10か国への寄贈、職業支援を行う。「もったいないものを活かす」リユース経験を活かし、2018年ロスゼロを開始。趣味は運動と長風呂。